この記事では
「色彩心理っていったい何なのさ?」という疑問に対して書いてみようと思います。全部書くと相当長くなるので今回はその中でも色についての学問である「色彩学」についてお伝えします。
ただこのブログはあくまで「色を役立てる」とか「色を楽しむ」ことを目的としたブログなので細かい部分までは書きません。もしガッツリ知りたいとか勉強したいという方であれば「色彩心理のテキスト」のようなものを買ってしっかりと勉強されることをオススメします。
色彩学について
古代から色について考えられていた
色彩心理について知るためには前段階として「色彩学」とい学問があることを知っておくといいでしょう。色彩学とはその名の通り色に関するあらゆることを学ぶための学問です。
その歴史はかなり古いと言われています。なんとギリシア時代には既に色に関して色々と考察されてきたそうですし、有名な哲学者のアリストテレスさんは『色彩論』っていう物をかいてたりします。
ちなみにギリシア時代って紀元前の話です。そんな昔から色について考えている人がいたんですねぇ。
近代になり徐々に学問としての基盤ができてくる
その後かなりの年月が経って万有引力の法則で有名なニュートンさんが色を科学的に捉えた『光学』著書を出したり、それにたいしてこれまた有名なゲーテさんが『色彩論』という著書を出してニュートンさんを批判したりします。このように少しずつではありますが色彩に対しての研究なんかも進んでくるわけです。
このゲーテさんの著書は現在の色彩心理の基礎となる考えになっているとのこと。ゲーテさんといえば小説とかそっちのイメージが強いんですが、こういうところでも活躍しているとは‥‥‥。昔の人の知識の深さと広さというのものには驚かされますね。
このように近代になると少しずつではありますが学問としての「色彩学」の基礎ができてきたのです。
現代に入り色彩学はさらに発展
20世紀になると色彩学はさらに発展していきます。
まずアメリカのマンセルさんという方が「表色系(カラーシステム)」というものを考えました。マンセルさんは画家で美術教師だったそうですが、「色の名前の付け方が曖昧だよね。」ということで色について研究をして作ったそうです。
これは色を捉えるための物差しとなるシステムで、色を「色相」「明度」「彩度」の三属性でとらえて理解できるようにしたものです。(難しくなるのであまり深入りはしません)詳しい説明はWikipediaを参考にしてみてください♪
このカラーシステムは「マンセル表色系」と呼ばれていますが、言葉だけではわからないと思うので画像を転載しておきます。
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出典:マンセル色相環
ファイル:MunsellColorCircle.png - Wikipedia
どこかで見かけたことありますよね?こういうものがつくられて少しずつ色の呼び方とか使い方みたいなものが確立されてきたというわけです。
さらにここからはちょこっと私たちにも関係のある話。だんだんと色の使い方などが確立していく中で色の効果や影響について大きな役割を果たしたのは経済に関係する研究からでした。
わたし自身広告とか看板の色なんかを見て「何でこの看板にはこの色なんだろうか?」というところから色に興味を持つようになったわけですが、先進国アメリカではまさにそういう分野についての研究が盛んにおこなわれてきたんですね。
「この色使うと消費者にどういう影響があるの?」とか「どの色使うと働いている人の作業効率が良くなるの?」とかそういうところ。だんだんと国が豊かになる中でマーケティングだとかそういった分野においても色彩の影響を調べ始めたわけです。そうやってだんだんと実践的なものに色を使おうという研究がなされて今につながってきたのです。
まとめ
そんなわけでざっくり過ぎるぐらいざっくりと色彩学が発展した流れを書いてみました。ほんとビックリするぐらいざっくりですけどね。あんまり難しすぎるのもいかんと思うのでこんな感じで今回は締めようと思います。
ただ、これだけだとまだ色彩学についてしか説明ができておりません。また別の記事で今度は心理学と色彩がどういう関係があるのか?どういう風に発展を遂げてきたのか?についてこちらもざっくりとではありますが書いてみたいと思います。
それでは失礼します♪
参考書籍
『史上最強カラー図解 色彩心理の全てがわかる本』山脇恵子著 (ナツメ社)